介護職員初任者研修とは
介護職員初任者研修は、以前にあった「ホームヘルパー2級」に相当する資格で、入浴・食事の介助などを含む介護職員として働く際に必要な基礎的な知識や技術を身に付けられる入門資格です。
他資格の有無や学歴などの受講要件もなく最短1カ月で取得が可能のため、介護資格の中でもっとも取得しやすい資格!
また、初任者研修の資格は一度取得すれば全国どこでも通用し、資格手当をもらえる可能性もあり、就職先に困ることもなく、介護職員として十分に活躍ができます。
さらに、介護福祉士・ケアマネージャーなど上位の資格取得の道も開けます。
介護初任者研修は、こんな方にオススメ!
・介護初心者
・介護業界を目指す方
・介護職に就くのが初めての方
介護職員初任者研修を取得する意味は?何ができる?
初任者研修所持者と無資格の大きな違いは、身体介護ができるかどうかです。
身体介護は要介護者の身体に触れて行う介護で、食事・入浴・排泄の介助などがあります。
初任者研修を所持していれば基本的に行うことができます。
無資格者の場合、介護施設であれば可能で、訪問介護事業所では行えません。介護施設の場合でも事業所によっては任せてもらえない場合もあります。
身体介護は介護業務の重要な仕事の1つであるため、次項のメリットで記載している通り無資格と初任者研修所持者の間では採用面や待遇などに差が発生します。
その他の、清掃や洗濯といった「生活援助」や、請求業務・来客対応などの「事務系業務」、送迎業務などは、無資格でも行うことができます。
| 無資格 | 初任者研修 | |
|---|---|---|
| 身体介護 | 一部のみ | 〇 |
| 生活援助 | 〇 | 〇 |
| 事務作業・送迎業務など | 〇 | 〇 |
介護職員初任者研修を取得するメリット
初任者研修は取得しやすい入門資格でありながら、メリットもたくさんあります。
初任者研修取得を考えている方は、4つのメリットをぜひ確認ください。
- 未経験でも就職・転職に結びつく!
- 給料が優遇!
- キャリアアップがスムーズにできる!
- 最短で訪問ヘルパーになれる!
1.未経験でも就職・転職に結びつく!
介護施設に就職する時、必ずしも介護資格は必須ではありませんが、介護の業務は要介護者の生活をサポートする仕事のため専門的な知識は必要です。
そのため、初任者研修以上の有資格者を採用条件としている職場も少なくありません。条件が無い場合でも、人気の求人であれば、資格を所持していないと採用されない可能性もあります。
未経験でも資格があれば知識が保証され採用されやすくなりますが、無資格者の場合は知識がないと仕事になれるまで時間を要し、働きながら取得が必要になり、忙しくなる可能性もあります。
取得しやすく、就職・転職に直結する資格ですので、介護業界未経験者であれば早めに取得を目指したほうがよいでしょう。
2.給与が優遇!
介護職員の給与は夜勤の有無や雇用形態によって幅がありますが、資格があるかどうかによっても変わります。
初任者研修の資格を持っていると資格手当が支給されることもあり、無資格者よりも給与が優遇されます。
パートの時給も、初任者研修保持者が無資格者より50円以上高く設定されている職場もあります。
| 介護職員初任者研修 | (平均月給)300,510円 | (勤続年数)8.1年 |
|---|---|---|
| 介護職員(無資格) | (平均月給)271,260円 | (勤続年数)5.2年 |
参考:厚生労働省 令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要
3.キャリアアップがスムーズにできる!
初任者研修は、介護のキャリアパスにおけるスタート資格として位置づけられています。
キャリアパスとは、介護職員が目標を持ちながら長く働き続けられるように、国が提示したキャリアアップの道筋のことです。 「初任者研修→実務者研修→介護福祉士」のように、段階的に資格を取得してゆくことで、自然とキャリアアップを目指せる仕組みになっています。

資格を持ち実務経験を積むことで、リーダーや管理職などを目指すことができます。 仕事に対するモチベーションを保つことができ、頑張りに応じて確実に給料も上がっていきます。
4.最短で訪問ヘルパーになれる!
訪問ヘルパーとして働くには、初任者研修以上の介護資格が必須です。
初任者研修は介護資格の中でもっとも短期間で取得できる資格ですので、訪問ヘルパーとして働きたい方は初任者研修の取得が訪問ヘルパーになる最短ルートになります。
高齢化が進み施設入所への待機人数も多いなか、在宅介護の需要は高まっています。国でも住み慣れた地域や自宅で長く暮らせる体制を推進していることから、訪問ヘルパーはとても求められている職種です。
実務者研修との違いは?
| 初任者研修 | 実務者研修 | |
|---|---|---|
| 研修時間 | 130時間 | 450時間(無資格者) |
| 介護福祉士の受験資格 | ならない | なる |
| 学習内容 | 基礎的な内容 | 専門的な内容もあり |
| 費用 | 3~8万円程度 | 10~20万円台(無資格者) |
初任者研修は最短1カ月で取得が可能ですが、実務者研修は介護の基礎から専門的な知識まで学ぶため、研修時間は無資格者の場合で約6カ月です。
また介護福祉士国家試験を受験する場合は、3年以上の実務経験とともに実務者研修の修了が必要です。
ただし、初任者研修を取得した人が実務者研修を受講する際には初任者研修で学習した130時間分は免除されます。その分、実務者研修の受講料も安くなります。
介護福祉士を目指す方で、いきなり450時間の受講に抵抗がある人は第一歩として初任者研修を取得してから実務者研修を取得することで、スムーズに介護福祉士を目指せます。
また介護業務の経験がなく無資格の方の場合は、初任者研修から取得することで、スムーズに介護職員として活躍することが期待できます。
